スイスってどんな国?

ピュアオンジャパンの本社はスイスにあります。スイスにはアルプスの山々や高級時計など連想することはありますが、実際には行ったことがないという方も多いようです。ここでは、そうしたイメージを1つ深く掘り下げて、スイスとはどんな国かご紹介します。

日本同様に技術で世界をリードする国

スイスが発祥の世界的な企業は多くあり、製薬最大手のRoche社やNovartis社、電力機器・重工業最大手のABB、食品・飲料最大手のNestlé社などが挙げられます。これらの企業の膨大な研究開発費用に加え、中小企業の熱心な研究開発活動も相まって、2019年にはスイスのGDPの約3.15%がR&Dに費やされました(OECD加盟38国中6位)。技術立国を国策とするスイスは、精緻で高品質な製品・サービスをハイエンドユーザーに提供しており、同様に製造業を軸に技術力を強みとする日本と通ずるところがあると思います。ピュアオンでは、イノベーション部門があり、研削研磨の新しい製品開発を積極的に行っており、スイス本社の「Surface Labo」では、お客様をご招待しての製品デモや研磨プロセス共同研究を行っています。

チーズよりもチョコ

スイスと言えば、チーズフォンデュをまず思い浮かべる人も多いと思います。確かにチーズを好んで食べる人は多いですが、弊社のスイス本社のスタッフによると、チーズフォンデュは日常的に食べるようなものではないようです。日本でいうとうどんやそばなどのような位置づけではなく、お節料理とか季節のイベント料理のような感じのようです。もう一つのスイスを代表する食文化がチョコレートです。日本ではチョコレートというとベルギーを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、欧州においてスイスのチョコレートは非常に評価が高いです。このためチューリッヒ空港やジュネーブ空港など主要な空港では、必ずチョコレートショップがあります。弊社ピュアオンジャパンには、毎年年末にスイス本社からチョコレートが送られてきます。

多言語話者の宝庫

スイスの国の特徴の一つに、言語の多様性があります。大きく4つの公用語があり会話人口が多い順に①ドイツ語②フランス語③イタリア語④ロマンシュ語があります。使用される言語は地域によって異なりますが、ピュアオンジャパンの本社はチューリッヒから車で1.5時間程度のドイツ方面に走ったLengwilという国境に近い街にあり、ドイツ語圏に属しています。一方で、弊社の研削工具用のブランドであるバンモップスは、スイスの最西部のジュネーブに所在しており、フランス語圏に属しています。弊社スタッフの多くが、3か国語以上を話せるマルチリンガルなのも、この言語多様性からうなずけるものです。

富める国~Alles teuer!~

スイスの物価が高いことは多くの方が耳にされたことがあるかと思いますが、これは正にその通りです。おもしろい指標に「ビッグマック指数」というものがあります。これは各国のビッグマックの価格を比較することでその国の総合的な購買力を測るための指標ですが、スイスは堂々の世界一位となっており、日本のビックマック(41位)が410円なのに対して、スイスでは973円でした( 2022年7月のエコノミスト)。物価が高いということは、給与水準も同様に高くないと生活水準が落ちてしまいますが、スイスは給与水準も高く日本の月収平均が約27.7万円なのに対して、スイスは約52万円でした(2018年6月OECD調査)。日本のお客様からあったコメントで、弊社のスイススタッフと話をしていて、仕事だけではない人生の豊かさを感じるというのがありました。そういうスタッフ達と日々一緒に仕事できるのは、弊社のかけがえのない財産と思っています。